映画好きサラリーマン!クリントのブログ

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『STAND BY ME ドラえもん 2』ドラえもんからの旅立ち?※鑑賞前を悩んでる方に向けて

※この記事は5分で読めます。

延期】ドラえもん 3DCG作品 「STAND BY ME ドラえもん 2」 8月7日公開

正直、想像以上に見応えある映画でした。ドラえもんってやっぱ道徳教育に向いているなと改めて感じる一作。50点

 

『STAND BY ME ドラえもん 2』あらすじ

のび太は誕生日に0点の答案がママに見つかり、これ以上隠している答案が見つかったら大変な事になると考え、答案の隠し場所を探します。そんな中で本棚の上の入れ物を見つけて開けるとそこには、おばあちゃんとの思い出が詰まったクマのぬいぐるみが入っており、おばあちゃんに会いたくなったのび太は、ドラえもんの反対を押し切りタイムマシンでおばあちゃんに会いに行く事に。

 

『STAND BY ME ドラえもん 2』キャスト

ドラえもん水田わさび

のび太大原めぐみ

しずか:かかずゆみ

ジャイアン木村昴

スネ夫関智一

おばあちゃん:宮本信子

大人のび太妻夫木聡

ナカメグロバカリズム

入れ替えロープ:羽鳥慎一

 

『STAND BY ME ドラえもん 2』感想(ネタバレあり)と評価

今作は、前作が大ヒットした『STAND BY ME ドラえもん』の続編ですが、前作を鑑賞したイメージとして今作も退屈もしくは、CGに堪えられないかも?と思っておりました。

 

予想通り序盤は、退屈でCGも相変わらず気持ち悪いなと思いつつ鑑賞していたのですが、中盤に差し掛かってからストーリーが動き始めるに連れて、あれ意外と面白いなと感じる様になり最後には、少し泣きました。

 

鑑賞後に整理してみると今作で私に刺さった部分が大きく3つあるなと思ったので、あげさせていただきます。

 

まず1つ目は、CG映像の良さを存分に活用しておばあちゃんの部屋から結婚式場のデジタルサイネージまで丁寧に描かれた背景の細やかさです。例えばおばあちゃんの部屋には、作中では全く登場しないおじいちゃんの写真が飾られていたりと実写以上に細部へのこだわりを感じました。

※今作は、恐らく数多くの作り手の遊び心溢れた隠し要素があると思うので探して見るのも良いかと思います。

 

次に2つ目は、子供と大人がどちらも楽しめる様に工夫されたストーリーです。前述でも序盤と終盤のストーリーの違いに触れましたが、序盤は子供が楽しめる様にどちらか言えば毎週放送している普段のドラえもんと言った雰囲気のドラえもんのストーリーが中心となっており、逆に終盤は一転して映画として盛り上がっているシーンが描かれております。また、今作は原作を忠実に再現しつつもオリジナル要素を入れて盛り上げを作っているので、そこが観ていて飽きなかった理由かなと思っております。

 

最後に3つ目は、今作のテーマを明確に「二人の のび太の成長物語」として描いているところです。前作も、大きなテーマとしては「のび太の成長(ドラえもんとの別れ)」という形ではありましたが、オリジナル要素も無く原作の良い話を繋ぎ合わせてCGアニメ化しただけと個人的には感じた作品でした。しかし、今作は前作以上に「のび太」にテーマを絞り映画オリジナル要素が入った事で個人的には自然と泣ける映画になっているなと思いました。

特に、ラストのび太の結婚式でのスピーチとその様子を眺めるおばあちゃんに泣かされました。

※必要以上に、助け舟を出さないドラえもんと自力で道を切り開こうともがく二人のび太に改めてドラえもんからの旅立ちを『STAND BY ME ドラえもん』シリーズでは描きたかったんだなと感じさせられました。

 

ただ一点、作中に企業ロゴが目立って入ってくるのは映画に入り込む妨げになるので、もう少し工夫して入れ込んで欲しいと思いました。『天気の子』も企業ロゴのオンパレードでしたが、露骨に入っていると映画を観ていて一気に冷めてしうなと思います。

※映画制作費の掛かる作品は、しょうがないかもしれませんね…